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「お口のお供」といえば…

いきなりですが、みなさんは口さみしいときや、小腹が空いた時、何を食べますか?

最近、スーパーやコンビニ、雑貨店などでもよく見かけるグミ。
映えるパッケージとさまざまなフレーバーで、お菓子コーナーの陳列棚を占拠しています。

以前は「お口のお供」といえばガムでしたが、2021年ついにグミがガムの売り上げを追い越し、昨年はグミの市場規模が1000億円を超えました。

SNSでグミを使った動画が数多くアップされ、ビジュアル要素が強いことから、若い世代を中心に食べる人が増えました。
また、コロナ禍において、ガムのように食べた後のゴミが出ない衛生面も選ばれる理由の一つのようです。

子供から大人まで人気のグミですが、「歯医者さん的」にはどうなのでしょうか?

実は、グミの主な原材料は砂糖と水あめで、ほぼお砂糖。虫歯のリスクはとっても高いんです!
しかも、グミの袋は小さなジッパー付きが多く、持ち運びにとても便利。
カバンに入れておき、いつでもどこでも口に入れられるため、時間を決めずダラダラ食べてしまいやすいお菓子です。

さらに、グミには酸味料が入っていたり、ハード系のグミは強く噛むため、強い酸の含まれた食品を強く噛むことで歯が溶けるスピードを加速させます。

つまり、「歯医者さん的」には、絶対におすすめできないお菓子なのです。

病みつきになる食感と美味しさから、無意識に一日中食べている人もいるようで、ネットでは「グミ依存症」「グミがやめられない」といった言葉も見かけます。

ですが、糖質を摂り過ぎると、虫歯だけでなく、糖尿病など様々な病気を発症するリスクが高まります。

口さみしいときに噛むものとしては、甘味料がキシリトール100%のガムをおすすめします。
また、ガムよりグミ派の方は、キシリトール100%のグミもネットなどで購入できます。

ただ、キシリトール商品は身体に良い商品ですが、その分値段は高く、市販のグミを食べるように気軽には買えないのが難点です。

口さみしや小腹を満たすには、おやつ=お菓子ではなく、足りない栄養素を補給できるものとして、砂糖を使っていない干し芋やチーズ、ナッツなども満腹感がありいいでしょう。

グミをよく食べているという人は、この機会に間食を見直していただき、グミはたまに食べる嗜好品として楽しんでいただけるとうれしいです。

なないろの森歯科クリニック
歯科衛生士 庄野

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