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「どうして歯石取りが1回で終わらないの?」

こんにちは。なないろの森歯科クリニックの歯科衛生士、庄野です😊

皆さんは「歯石取り」と聞くと、どんなことを思い浮かべますか?

「歯の表面についている石みたいなものをカリカリ取る」…そんなイメージの方が多いかもしれません。

でも実は、歯石には歯ぐきの上につくもの(歯肉縁上歯石)と、

歯ぐきの中につくもの(歯肉縁下歯石)の2種類があります。

この「歯ぐきの中の歯石」を取る治療を SRP(スケーリング・ルートプレーニング) といいます。

 

歯ぐきの中に歯石が残っていると、その中で細菌が繁殖し、

歯を支えている骨を溶かしてしまうことがあります。

これが歯周病です。

SRPでは、専用の器具を使って歯ぐきの中の見えない歯石を丁寧に取り除き、

さらに歯の根っこの表面をツルツルにして、細菌がつきにくい環境に整えます。

歯ぐきの中の作業なので、1回ですべてを終わらせるのは難しく、

通常はお口の中を数ブロックに分けて行います。

 

「なんで何回もかかるの?」

「歯石取りくらい、1回で終わらせてほしい…」と思う方もいらっしゃるかもしれません。

でも、SRPは歯ぐきの中を触る精密で繊細な治療です。

一度に無理をすると、歯や歯ぐきに負担がかかったり、しっかり歯石を取り切れません。

数年~数十年かけて沈着した歯石は、そう簡単には取れないのです。

私たちは、できるだけ痛みを少なく、確実に治療を進めるために、少しずつ丁寧に進めています。

時間がかかるように感じても、それは「より良い結果のための大切な時間」なのです。

 

治療が終わる頃には、

「歯ぐきが引き締まった」

「出血しなくなった」

「お口の中がスッキリした」

と感じる方が多くいらっしゃいます✨

歯ぐきが健康になると、見た目の印象も明るくなりますし、将来的に歯を守ることにもつながります。

 

SRPは、見えないところを丁寧にお掃除していく“歯周病ケアの要(かなめ)”です。

少し時間はかかりますが、きちんと行うことで、お口も体も健康に近づいていきます。

私たち歯科衛生士は、痛みや不安をできるだけ減らし、安心して通っていただけるよう心を込めてサポートしています。

どうぞお気軽にご相談くださいね☺️

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