こんにちは!歯科医師の南です🦷
少しずつ暖かくなってきたかと思いきや、寒さが戻ったりと、体調の崩しやすい季節ですが、みなさまいかがお過ごしでしょうか?
さて、今回はオーラルフレイルについてお話ししたいと思います。
「最近、食べるのが遅くなった気がする」
「よくむせている」
「滑舌が少し悪くなった」
こうした変化に気づいたことはありませんか。
年齢のせいと思いがちですが、実はそれは“オーラルフレイル”と呼ばれる、お口の機能のささいな衰えかもしれません。
オーラルフレイルとは、食べる・飲み込む・話すといった働きが少し弱くなっている状態のことです。まだ病気ではありませんが、放っておくと体全体の衰えにつながることがあります。
実際の調査では、オーラルフレイルのある人は、数年後にフレイルや筋力低下、要介護状態になる割合が高いことがわかっています。なりやすさは2倍以上という報告もあります。
つまり、お口の小さな変化は全身の健康への入り口でもあるのです。
ですがオーラルフレイルは、早く気づけば改善が期待できます。
舌のトレーニングを12週間続けた研究では、舌の力が向上したことが確認されています。お口の筋肉も、体と同じように鍛えることができます。
ご家庭でできることもあります。
まずは、食べる品目数を増やすこと。
やわらかいものばかりに偏らず、魚、肉、野菜、果物、海藻、豆類など、さまざまな食材を意識して取り入れましょう。
合言葉は
「さあにぎやか(に)いただく」
・さ→魚
・あ→油
・に→肉
・ぎ→牛乳、乳製品
・や→野菜
・か→海藻
・い→芋
・た→卵
・だ→大豆製品
・く→果物
品目が増えると栄養のバランスが整い、全身の健康維持にもつながります。
次に、お口の体操です。
『唇を中心としたお口の体操』
1.口をすぼめる。
2.「イ~」と口を横に開く。
『舌の体操(舌圧訓練)』
1.舌を左の頬の内側に強く押しつける。
2.頬の上から、指でお口の中の舌の先を押さえる。
3.指の力に抵抗するように、舌を頬の内側にゆっくり10回押しつける。
4.右の頬でも同じように繰り返す。
(舌先と指先を10回押しつけ合う)
口をすぼめる、横に広げる、舌を頬の内側に押しつけるといった上記にあげた簡単な動きでも効果があります。唾液が出やすくなり、飲み込みやすさの改善が期待できます。
そして、ぶくぶくうがいやがらがらうがいも、立派なお口の運動になります。
もしご家族に「少し気になるな」と感じる変化があれば、早めにご相談ください。
「まだ大丈夫」と思える今こそが、はじめどきです。
お口の健康を守ることは、これからの生活の質を守ることにつながります。














