抗生剤ってなに?
抗生剤(抗菌薬)は、細菌をやっつけたり、増えるのを抑えたりするお薬です。
歯科では、
* 歯ぐきの腫れ
* 親知らず周囲の炎症
* 根の先の感染
* 抜歯後の感染予防
などで使うことがあります。
ただし、抗生剤は「痛み止め」ではありません。
また、すべての症状に必要なわけではなく、原因によっては歯の治療そのものが重要になります。
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「耐性菌」ってなに?
細菌の中には、抗生剤に慣れてしまい、薬が効きにくくなるものがあります。
これを「耐性菌」といいます。
本来なら効くはずの抗生剤でも、耐性菌には十分な効果が出なくなることがあります。
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なぜ耐性菌が増えるの?
大きな原因のひとつは、抗生剤の不適切な使用です。
例えば…
* 自己判断で飲むのをやめる
* 昔もらった薬を使う
* 必要ないのに抗生剤を希望する
* 指示より少ない量だけ飲む
こうした使い方をすると、弱い細菌だけが死に、強い細菌が生き残ってしまいます。
その結果、薬が効きにくい細菌が増えていきます。
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歯科でも「必要な時に、適切に」が大切
歯科では、抗生剤だけで根本的に治るケースは多くありません。
例えば、
* 膿を出す
* 虫歯を治療する
* 感染した神経を処置する
など、原因そのものへの治療が重要です。
抗生剤は、その治療を助けるために使うお薬です。
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患者さんへのお願い
抗生剤を処方された際は、
* 決められた飲み方を守る
* 自己判断で中断しない
* 余った薬を保管して再使用しない
ことが大切です。
適切に使うことで、将来も必要な時にしっかり効く薬を守ることにつながります。
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まとめ
抗生剤はとても大切なお薬ですが、使い方を間違えると「効かない細菌」を増やしてしまうことがあります。
必要な時に、必要な量を、正しく使う。
それが、患者さん自身を守るだけでなく、社会全体の健康を守ることにもつながります。
2026.05.08














